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ゆるやかな日々-Adagio Cantabile-

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2009年 03月 12日

体験 お茶の心を感じる


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橋を渡ってすぐのところ。
声をかけられるまま店内に入りました。






ここは「福寿園宇治工房」。

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ちょっと高そうな品が並んでいそうな店構え。

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引き返そうとおもったところ、ちょうどこの距離から声をかけられてしまいました。

「どうぞ~。宜しければお入り下さ~い。」
周りをみると私以外誰もいません。
あ~、私が声かけられているんだ、とようやく気がつきました。w

ま、いっか。
と、思いながら店内へ。
「上は工房や茶室がございます。お写真もお好きにお撮りになってください。
今はちょうどお茶の手もみをしていますよ。」

写真も自由に撮っていいんですか?
そう言われた途端、気分が一気にあがり一階の売り場には脇目もすらずに
2階の工房へ。

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この廊下の奥が工房です。

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工房では茶師と言われる方が手もみの最中でした。
この手もみも体験できるそうです。
「かき上げる」「転がす」「ほぐす」「もむ」。
それに乾燥させる必要もあり所要時間は2時間半!


他には・・・
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器づくり(宇治の朝日焼きというもの)。所要時間1点の製作に1時間半から2時間程度。

もう一つの体験コースは朝日焼で製作された素焼きの小皿か湯のみのどちらかの絵付け。

でも私が選んだのは石臼で抹茶作り。

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時間がないので1時間弱で終わるか聞いたところ、大丈夫とのこと。
お値段1050円。(安っ。)
そして他に誰もいない!
やりますとも!

薬用石鹸で手を洗い、さらに消毒をしてから体験授業の始まりです。



お茶は3つに分けられていて、
発酵茶 (紅茶)
半発酵茶 (鳥龍茶)
不発酵茶 (緑茶)

となり、お茶にも色々種類がありますが揉んだお茶が「玉露」、
揉まないのが「碾茶(てんちゃ)」。

この碾茶を挽いて抹茶をつくります。



一つまみ葉っぱを口に入れていましたが、とても甘味のあるお茶です。
うまい。


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石臼の上の穴に碾茶を入れて、あとは姿がなくなるまでひたすら石臼をまわすのですが
これが重い!

付いて下さった方が「これが一番早く挽ける石臼だと思います。」と言われましたが
だから余計に重いのかしら?!

ただただひたすら回転させるだけです。
途中、カメラ片手に回してみましたが、きつい~。

それに早く挽こうとすると、せっかく挽けた抹茶が勢いで飛び散ってしまいます。
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心を込めて作業しないと美味しい抹茶にはならないという事なのかな。

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15分くらい頑張ったでしょうか?
途中、挽く前の葉を少量ですが上から落としてしまいました。(汗)


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全部挽けたところで、刷毛の登場。
かき集めて小さな茶筒に移します。

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これで出来上がりではありません。
最後に濾して出来上がり♪

あ~、終わった。と思ったのですが、今度は抹茶を点てます。
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よく説明を聞かずに始めた体験レッスン。
まだお楽しみがあったとは!
お茶を点てるのは初めてです。

これがなかなか難しい!
まずはお湯に軽くなじませた後、泡立つように手首を固定して左右に手を動かしながら
点てていきます。
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技とスピード命。
なかなか思うように行きません。
なんとかいい感じに仕上がったところで、出来た泡をつぶして表面を滑らかにします。
(生クリームの泡立てのような感じかも。)

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途中途中手伝ってもらいながら出来上がりました!
お菓子と一緒にいただきます!

さて、お茶とお菓子どういう順で食べるんだ??
作法なんて知りません。

始めにお茶を一口、次はお菓子を一口どうぞ。とのこと。
はい、ではそのようにしてあとは自由にいただきま~す。

抹茶が甘く柔らかい味で、少~し苦味もありこの上なく美味しい。
こうやっていただくのは初めてのことではないけど、
今まで飲んだのは何だったんだ?と思うほど。
それとも昔はお茶の良さが分かってなかったのかな。
こうやって自分が挽いた抹茶は2回点てることができます。
本当に贅沢。

お菓子もさすが京都。
美味しいです。

冬の京都。
宇治にくる観光客自体、本当に少なかったので、工房全体で「体験」をしているのは私だけ。
本当に贅沢したなと思います。

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お礼を言って1階へ移動し、玉露とかぶせ茶を買って帰りました。

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ここでは茶室でのマナー講座などもあります。
もっとゆっくり楽しみたかったな。

さあ、いよいよ時間がありません。
駅まで早足で戻ります!
宇治に来た本当の目的の場所に寄ってから京都駅に戻りたいのです!

つづく。

by adagio-cantabile | 2009-03-12 00:48 | 旅行


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